2021年、ハウスすいかスタート!

ハウスすいか2021年、ハウスすいかからスタートしています!

ハウス内、人間には日中サウナのような暑さで朝晩は冷凍庫のような寒さですが、 春先に植え付けたすいかの苗は元気に育っています。

生育初期のデリケートな時期、温度と水分管理が重要ですが、何とか順調にいっている様です。

4/19〜20 すいかの実を着けてくれるツルがだいぶ伸びて混み合ってきたので1回目のツルの整理をしました。

ツルの整理はすいかの実を着ける目標とする長さにツルが伸びるまでにあと2〜3回適宜、行います。

(左)ツル整理前 (右)ツル整理後

昨年はハウスすいかの不調について、それ程 細かく触れませんでしたが、実はこんな事が起きていました。

すいかを毎年栽培しているビニールハウスにて、根を介してカビの一種である土壌病害菌に侵され、もう少しで収穫という時に急激に葉っぱがしおれて株が弱ってしまう現象に見舞われました。

同じ場所で連続して同じ作物を栽培し続ける事で土壌中の微生物や虫の種類が偏ってバランスが崩れる事で起こる、いわゆる連作障害です。 (別ハプニングで雨のち晴れの夕方の強烈な西日で大切な葉っぱが焼けてパリパリになってしまうという完全に自分の温度管理ミスもやってしまいました)このままでは株は枯れて収穫できなくなるという恐ろしい事態でした。

今までの苦労が水の泡なのですから…

それに楽しみに待ってくれている方々に申し訳なくて…

当時は心配で悪い夢を見たりして、生きた心地がしませんでした。

すいかをつくり始めて初めて体験した出来事で、 農業の厳しさと難しさをまざまざと見せつけられました。

同時に自分の知識、経験不足、勉強不足も痛感しました。

苗の植え付けの時から、大々的に宣伝してもらって、失敗しちゃいましたではシャレになりません。

結果がどうあれ、とにかく今やれる事を全力でやろうと決めました。

日中の高温時にしおれるので、強い日差しを和らげるように遮光ネットを被せたり、 早朝に霧で葉水を与えたり、 こうなってからの薬は無いので、栄養素を与えたり、 考えられる事は全てやり尽くして、被害を最小限に抑えてほぼ収穫することができました。

心配した糖度も例年と同じくらいあり、 味見した店長の祐次郎さん(ゆーちゃん)にも「うまいカ!!」と絶叫してもらえる程、美味しいすいかになってくれました。

購入していただいた方々からも大変好評いただき、ありがとうございました。

マンガ、スラムダンクの安西先生の名言

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

を自分に言い聞かせて、努力が報われた。

何だか大袈裟かも知れませんが、自分の中ではドラマティックな展開でスリリングなハウスすいかでした。

でも、もうあんな心配な想いはしたいとは思いません。

地元すいか農家さんや、肥料屋さん、専門機関の方々からの意見やアドバイスを参考に 自分なりの方法で土壌病害菌対策を進めてきました。

それでも昨年の強烈な体験は脳裏にありますので、ひとつひとつの作業を丁寧に確実に。

去年との違いを良く観察して、記録して 手を抜かずに、今年も美味しいすいかをお届けできるように励みます。

そうは言ってもそーゆー農園ですから、 今年もひとハプニングふたハプニングありそうな予感はします。

それさえも楽しく笑いに変えて行こうという事ですので、皆様には温かく見守っていただければ幸いです。

(農園長)